クリーニング まめ知識

豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング ドライクリーニングとは
ドライクリーニングてどんな洗濯

ドライクリーニングとは水の代わりに、溶剤で洗う洗濯方法のことです。
溶剤には石油系溶剤(ドライゾール)や塩素系溶剤(パークロールエチレン)が日本では主に使用されています。以前にはフッ素系溶剤やエタン系溶剤がありましたが環境汚染(オゾン層の破壊)の恐れがあり今日では使用されていません。他に代替フロン・臭素系溶剤・シリコン系溶剤・液化二酸化炭素他の溶剤が出てきてますが、まだ一般的に普及している状態ではありません。

(1)長所
型崩れ・色落ち・収縮が少ない。従って仕上がりも綺麗。油性の汚れは落ちやすい。
(2)短所
水性汚れは落ちにくい。汗シミ等の分泌物や醤油 飲物のシミは水で洗うほうがよく落ちる。


★石油系溶剤(ドライゾール)
古くから使用されてきた溶剤です。一般家庭で染み抜きやカイロの燃料に使われるベンジンなども仲間です。引火性が強く取り扱いには十分な注意が必要です。
油脂溶解度(KB値)が32~36と低く、繊維に対する脱脂力が小さいので、絹製品・カシミヤ・アンゴラ等の獣毛製品やデリケート素材の製品を洗濯するのに適しています。

★塩素系溶剤(パークロールエチレン)
エチレンの4個の水素がすべて塩素と置き換わったハロゲン化合物でテトラクロールエチレンとも呼ばれています。
油脂溶解度(KB値)が92と高く、油脂類の溶解力に富み、比較的低温で乾燥できます。洗い上がりが綺麗、仕上がりも具合も良いのでクリーニングには都合の良い溶剤です。
しかし油脂溶解力が強いためにボタンを溶かしたり塩ビ素材を硬化させたりする事があります。またプリント柄製品では顔料を樹脂で固めているために樹脂が溶解して柄や模様を消失させたりすることもあります。衣料品の品質表示符に石油系クリーニングが指定してあるのは以上の理由にからです。
洗濯の際にはその品物がこの溶剤で洗っても大丈夫かどうか十分な選別が必要になります。

(当社では近年の環境問題を考慮し、パークロールエチレンの使用は2010年にいち早く撤廃しました。弊社では石油系溶剤のドライ機を使い環境にもお品物にも優しいクリーニングを提供します。


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング 夏物衣料のお手入れ
夏物衣料のお手入れについて

夏物衣類には汗が付着しています。また清涼飲料水やビール等の飲み物を飲む機会もありますね、そんな訳で夏物衣類には水溶性のシミ(汗、食べこぼし、飲み物のシミ等)が付いていることが多いのです。そこでこの衣類をどのようにして処理するかということが課題となります。

クリーニング処理の方法にはウエットクリーニングとドライクリーニングの二つの方法が在ります。ウエットクリーニングはご承知のように水で洗いますので水溶性の汚れに対しては大変効果があります。しかし水洗いに耐えうる素材でないと、型崩れ 収縮 色泣き等を生じさせる恐れがあります。そこでメーカーでは、デリケート素材品・絹・麻・獣毛・一部化学繊維品等についてはクリーニングトラブルを避けるためにドライクリーニング処理を行うことを指示しているのです。

ドライクリーニングは石油系溶剤や塩素系溶剤シリコン系溶剤等で洗います。つまり水を使わないで洗濯することです。溶剤の性質上、油性の汚れは良く落としてくれますが、汗や水溶性の汚れに対してはある程度は落とせるのですが十分な効果は期待できません。

それではデリケートな衣類はどうするのかと言うことになりますが、水洗いするのかドライクリーニングが良いのかは一概には言い切れないのです。品物によってはダメージを与えないよう十分に注意をはらいウエットクリーニングを行い且つ元の形状や風合いを復元するようサイジングや柔軟加工処理を施す。或いは どうしても水洗いではトラブルが予想される場合は、ドライクリーニングを施す前に水溶性のシミでも綺麗になるよう前処理や染み抜きをしてから本洗いする方法が考えられます。

いずれにしても高級夏物衣料(天然系素材)のお手入れには十分な商品知識と高い技術が要求されます。
当社では熟練したスタッフがお品物の素材及びコンディションを確認し、もっとも適した処理を施すよう努めております。どうぞ安心してお任せください。


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング クリーニング後の保管
ポリ袋から出して収納しましょう

洗濯物を包装しているポリ袋は、仕上がり品が移動中に汚れたり、他のものとの接触を避けるためのカバーです。ポリ袋に入れたまま保管すると通気性が悪くなりカビや虫くいを誘います。

また、素材によっては思わぬトラブルを生ずることになりかねません。
例えばポリウレタン樹脂を使用した衣類の中には湿気によって加水分解が生じて、合成皮革の表面のコーティングがぼろぼろになったり、べと付くように成ったりすることがあります。

大切な衣類の保管は、クリーニングから返ったらそのまましまい込まないでポリ袋から出して一旦風通しのよい所で陰干してからクローゼット等に収納するようにしましょう。また乾燥剤を併用することもおすすめです。


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング カシミヤについて
カシミヤはカシミヤ山羊の毛

カシミヤはチベト山岳地帯に生息している山羊の柔毛を紡いで織られられている。自然環境の厳しい所に生息できるように夏期は剛毛冬季は柔毛に覆われている。夏になるといらなくなった柔毛を岩や潅木にこすりつけて落とす。それを人々が採取して紡いだのがカシミヤの始まりとされている。

通常羊の毛はバリカンで刈り取られるが、カシミヤは櫛ですきとって集められている。採取された毛から剛毛を取り除き柔毛だけを集められるので、普通セーター1着分に3頭分の毛が使われている。

カシミヤは非常に軽く、ぬめり感のあるしなやかさ、絹のような光沢をもち、保温性も優れている。しかし一方しわがよりやすく耐久性がない。
これは他の獣毛にくらべて毛髄少ないことに起因する。毛髄は繊維構造上の弾性回復や強さ、形態維持に深くかかわっている。毛にしなやかさゃ光沢が見られるのはこのためである。したがって日常の取り扱いにも丁寧な扱いが望まれる。

1.一日着用したら柔らかいブラシで生地目にそってブラッシングし、ほこりや汚れを落としてやる。
2.他の獣毛に比べて水には敏感、雨天の着用は避ける。
3.動物の毛だから虫に食われやすい。防虫剤と乾燥剤の併用するとよい。
4.水をくぐらせただけでも縮む恐れがあるので、家庭での洗濯は厳禁。汚れが軽いうちにクリーニングに出す。
クリーニングに出す際にも予めカシミヤ製品であることを伝えたほうが無難である。
(品質情報誌 パンドラ 2002 秋号より抜粋)


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング ストレッチ素材について
着ていて楽なストレッチ素材、ポリウレタン使用製品の消費寿命は短い

最近大人気のストレッチ素材のパンツやジャケット。伸び縮みしてくれるので着ていて楽、また型崩れしない。伸び縮みする秘密は生地に数%使用されているポリウレタンにある。

【ポリウレタンの泣き所】
1.湿気で繊維がもろくなる。ポリウエレタンは製造直後から劣化がはじまると言われている。空気中の水分と化合して加水分解が生ずるからだ。また直射日光蛍光灯の紫外線、熱、窒素酸化物も劣化を促進させる。
劣化が表面化するのは3~4年ほどと言われているが、ここで注意しなくてはならないことは、購入してから3年ではなく製造してから3年ということである。

2.色泣きしやすい。ポリウレタンは染料をよく吸い込むが染着しない。また、よく使用される染料はドライ溶剤に溶けやすい性質がある。ポリウレタンの混用率が低いのであまり変化に気がつかないかもしれない。

3.伸縮しやすい。伸縮予防のため製造過程で特殊加工「セット加工」が施されているが不安は残る。セット加工が不良だったとすると、ポリウレタンは元に戻ろうとする。それにひきずられて巻き付いている糸も縮み出す。
結果、衣服全体の縮につながってしまう。
また芯糸を巻き付けている糸の撚りがが甘いとその役目がはたせず、部分的に芯糸の無い状態になってしまう。従ってそこだけ伸縮性が消失し、外観上生地が伸びきったようになる。

(品質情報誌 パンドラ 2003年夏号より抜粋)


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング 布団圧縮袋での保管
布団圧縮袋で保管の注意

省スペースや防虫剤無しでも虫がつかない便利な布団圧縮袋ですが、布団の詰め物によって元のかさには戻らない場合があります。綿やポリエステルの綿は比較的戻りますが羽毛や羊毛素材の布団は注意がいります。

1.羊毛は圧縮袋を使用しない。羊毛はその繊維の性質から長時間圧縮するとフエルト化しやすいので圧縮袋の使用は避けた方が良い。
2.羽毛布団はゆとりが必要。羽毛をきつく圧縮するとフェザーの軸が折れて生地からとびだしたりすることがある。
3.圧縮袋に入れる前に十分な乾燥をすること。湿気はカビやダニの発生の温床になります。
4.取り出したらよく日光にあてて、かさを回復させてから使用しましょう。


豊中市宅配クリーニングの田村クリーニング 化粧品薬剤付着について
化粧品、薬剤の付着が原因によるトラブル

【パーマ液】
1液が還元剤、2液が酸化剤です。綿ゃ麻 レーヨン素材に付着すると退色しますが、クリーニングの乾燥行程やプレス等の過熱によってより激しい変色がしょうじます。

【香水】
香水の主成分はアルコールです。アセテート製品の染料はアルコールによって溶けだすことがあります。

【除光液】
除光液の主成分はアセトンという溶剤です。アセテート繊維はアセトンに溶解します。

【ヘアームース】
ヘアームースの中には髪の毛を固める樹脂がふくまれています。これが生地に付着すると取れにくくなり、汚れが接着して黒い斑点状のシミをつくります。

【カビ取剤、台所用漂白剤】
主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。この薬剤は綿、麻、レーヨン、テンセル製品等の色素を退色させてしまいます。

【トイレ用洗浄剤】
トイレ用洗浄剤には塩酸が配合されています。塩酸が植物系繊維(綿、麻、レーヨン、テンセル等)に付着すると酸化変色し生地を弱め穴を生じさせることがある。

【バッテリー液】
自動車、バイク、ボート、ジェットスキー、ポータブル発電機等に使用されているバッテリー液の補充液は希硫酸という強酸です。これが繊維に付着するとゆっくりと水分が蒸発し濃硫酸に変化し、衣服に穴を開けてしまいます。

上記のような薬剤等が付着した衣類をそのまま洗濯すると緩んだ染料が溶け出して退色させたり、乾燥プレス等の過熱によって変色や穴あきを生じさせることになります。クリーニングに出す時には目立たなくても、その旨を必ず伝えるよにしましょう。

品質情報紙Pandoraより抜粋